歩き方

宮島とフランス――約9,700キロメートル離れた二つの世界遺産を結ぶ、意外な共通点とは!?/嚴島神社、モン・サン=ミッシェル

#もみじ饅頭 #宮島スイーツ #宮島名物 #宮島土産 #歴史

今なお続く交流の物語
海に浮かぶ二つの信仰の地

宮島を歩いていると、フランス人観光客の姿をよく目にします。その理由は、宮島から約9,700キロメートル先にある"世界遺産"との意外な縁にありました。

その“世界遺産”とは、フランス北西部・ノルマンディー地方の沖合に浮かぶモン・サン=ミッシェル。小さな岩島の上に築かれた修道院で、1979年に世界遺産に登録。カトリックの重要な巡礼地の一つとしても知られています。

宮島にもまた、世界に誇る遺産があります。それが嚴島神社です。海上に建つ社殿と大鳥居で知られ、1996年に世界遺産に登録されました。古くから信仰を集める日本有数の神社の一つです。

モン・サン=ミッシェル
嚴島神社

こうした共通点から2009年、廿日市市とモン・サン=ミッシェル市は観光友好都市提携を締結。海に浮かぶ世界遺産同士として、海を越えたつながりは今なお続いています。

宮島に渡ってすぐの宮島桟橋にある特設コーナー

世界遺産がつないだ、甘い出会い
海を越えて生まれた宮島スイーツ

【やまだ屋

宮島で有名な老舗和菓子店・やまだ屋の「宮島ポミエ」も、そのつながりから生まれた商品の一つ。

「ポミエ」はフランス語で“リンゴの木”を意味し、フランスのノルマンディー地方の名産物であるリンゴと宮島発祥のもみじ饅頭を掛け合わせて誕生しました。

リンゴの果肉入りカスタードクリームをふんわりとしたカステラ生地で包み込んだ一品です。店舗限定で販売されているため、宮島を訪れた際はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

リンゴの焼き印が可愛い宮島ポミエは1個170円

国際交流が生んだ新しい味わい
モン・サン=ミッシェルの塩を使った進化系もみじ饅頭坂本菓子舗】

もう一つ紹介したいのが、表参道商店街から一本離れた町家通りに位置する坂本菓子舗。ここでは、モン・サン=ミッシェル近郊の塩とニュージーランド産バターを使用した「塩バターもみじ」を販売しています。

ここで、「ニュージーランド」という言葉に注目してほしいのですが、実はニュージーランドにある都市・マスタートンも廿日市市の姉妹都市の一つ。海外都市との友好関係をもとに、老舗もみじ饅頭店ならではの技術を生かしながら、和と洋の魅力を融合させた一品です。

定番のもみじ饅頭を食べ慣れた人にも新鮮な味わいで、旅のおやつやお土産にもぴったり。塩のほどよいアクセントとバターの風味が広がり、宮島スイーツの新たな魅力を感じさせてくれます。

餡のない新感覚もみじ饅頭



嚴島神社や弥山など日本古来の歴史だけでなく、実は海外との交流の歴史も息づく宮島。モン・サン=ミッシェルとの縁から生まれたスイーツを味わえば、いつもの観光とは少し違った島の表情が見えてくるかもしれません。

約9,700キロメートル離れた世界遺産の島同士を結ぶ物語を、スイーツを通して楽しんでみてはいかがでしょうか。

観光姉妹提携10周年を記念し、期間限定で設置された嚴島神社の鳥居



【DATA】
■やまだ屋
住所/廿日市市宮島町835-1
TEL/080-3352-3235
営業時間/9:00~18:00
休み/なし

■坂本菓子舗
住所/廿日市市宮島町455
TEL/0829-44-0380
営業時間/9:00~17:00
休み/不定休

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MIYAJIMA NOTE 編集部

宮島を歩き、心が動いた風景や出会い、地域に息づく文化を取材。 観光情報だけでは伝わらない、その土地の空気や時間を旅の記録として届けます。