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なぜ広島で「あなごめし」が愛されるのか 宮島で名物あなごめしを味わう/あなごめし うえの

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瀬戸内海が育てた、宮島の味

宮島で何を食べるか迷ったら、まず候補に入れてほしいのが「あなごめし」。焼きガキやもみじ饅頭と並び、長く愛されてきた宮島の味です。

実は瀬戸内海沿岸は、江戸時代から続くアナゴの名産地。広島藩の地誌『芸藩通志』には「……阿奈呉(あなご)皆当島辺の産、味佳なりとす」と記されており、古くから美味な魚として親しまれてきました。宮島を訪れたら一度は味わいたい宮島グルメのひとつです。

大正時代に使用した駅弁のレッテル
冷めてもおいしいあなごめし弁当 2700円(並)

旅人に愛され、宮島名物へ
駅弁から始まった、あなごめし文化

そんな「あなごめし」を語るうえで欠かせないお店が、創業明治34年の老舗「あなごめし うえの」です。

うえのの創業者・上野他人吉は、当時開通したばかりの宮嶋駅(現・宮島口駅)で駅弁「あなごめし」を販売。宮島を行き交う旅人たちの間でその美味しさは少しずつ広まり、今では宮島を代表するグルメのひとつになっています。

120年以上経った今も、その人気は健在。県内外から多くの人が訪れます。

では、その味はどのようなものなのでしょう。

見た目は驚くほどシンプル。香ばしく焼き上げられたアナゴの蒲焼がアナゴのあらを炊き込んだ味飯の上に整然と並びます。一口食べると、アナゴの旨みとタレの染み込んだご飯が重なり合い、素朴な見た目とは裏腹に奥深い味わいが口の中に広がります。

出来立てのあなごめし 2800円(並)
お昼は行列もできる人気店

宮島へ向かうその前に
旅の始まりを彩る一膳

店舗はJR宮島口駅のすぐ近く。趣のある店構えに加え、フェリー乗り場へ向かう人たちでにぎわう宮島口の風景もまた、この店ならではの魅力です。

落ち着いた店内で味わうのも良し、お弁当を購入して旅のお供にするのも良し。店内では出来立てを楽しめる一方、お弁当は時間が経つことでアナゴの旨みやタレがご飯になじみ、出来立てとはまた違ったおいしさを感じられます。

旅の高揚感とともに味わいたい、宮島を代表する味です。



【DATA】
■あなごめし うえの
住所/廿日市市宮島口1-5-11
TEL/0829-56-0006
営業時間/10:00~19:00(弁当は9:00~売り切れ次第終了)、水曜~18:00
休み/なし

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MIYAJIMA NOTE 編集部

宮島を歩き、心が動いた風景や出会い、地域に息づく文化を取材。 観光情報だけでは伝わらない、その土地の空気や時間を旅の記録として届けます。